現地を訪ねて紹介してくれるのは我が組織のクローンエージェント“左近”と“右近”です。(写真参照)
彼らは秘密兵器“どこでも黒電話”を使って木と会話が出来ます。(写真参照)
今回紹介する巨木は琴浦町、船上山で隠遁生活するウラジロガシです。(写真参照)
標高450m付近の落葉広葉樹と常緑樹が混生する北側斜面の森に立つ幹周り3m余の好好爺です。
ウラジロガシは県内では低山が分布の中心で、古くから民間薬として「体の石を追い出す」ものとして使われていました。
“どこでも黒電話”でエージェント左近がこの木に話を聞きました。
--Howdy old guy!--
「すんませんがなぁ、わしぃ、ように弱っとるけぇなぁ、話はちいとだけにしてもらえんかな。10年ほど前に大雪で幹が折れなぁ、今はこのざまだぁが。情けないぞいな。」
- - 確かに地上3mほどのところで無惨にも主幹が無くなっている。しかも残った幹は空洞になっている--
「今はこがにんしてぇ、残った枝とヒコバエでやっとこさ生きとるだぁが。まぁそがにん言ったって、あんたらち人間よりまんだ長生きするかも知れんけどな。」
-- 多雪地での照葉樹の冬越えは不利に思える。よくここまで生き永らえたものだと感心する。--
「ちいと上にいったら大きなトチノキがおるけぇ、ちゃんとした話はそんなとしてつからんかな。すんませんなぁ」
--近くの巨木を紹介してもらって、話はここまで。主幹損壊のダメージは大きそう。--
この先も雪に負けずにもっと長生きしてもらいたい。Wood luck!!
by Tocky