2017年11月06日

隠れた巨木探訪 その1

船上山のアカガシ.jpgどこでも黒電話.jpg左近と右近.jpg 今回からシリーズで 、マイナーな巨木、人知れず 奥山に生きる巨木を独断&偏見のTockyセレクトで「隠れた巨木」として紹介していきます。 (天然記念物や神社の御神木、地域のシンボリックツリー等、メジャーなものは除外します。)

現地を訪ねて紹介してくれるのは我が組織のクローンエージェント“左近”と“右近”です。(写真参照)
 彼らは秘密兵器“どこでも黒電話”を使って木と会話が出来ます。(写真参照)


今回紹介する巨木は琴浦町、船上山で隠遁生活するウラジロガシです。(写真参照)

 標高450m付近の落葉広葉樹と常緑樹が混生する北側斜面の森に立つ幹周り3m余の好好爺です。
 ウラジロガシは県内では低山が分布の中心で、古くから民間薬として「体の石を追い出す」ものとして使われていました。

“どこでも黒電話”でエージェント左近がこの木に話を聞きました。

--Howdy old guy!--
「すんませんがなぁ、わしぃ、ように弱っとるけぇなぁ、話はちいとだけにしてもらえんかな。10年ほど前に大雪で幹が折れなぁ、今はこのざまだぁが。情けないぞいな。」
- - 確かに地上3mほどのところで無惨にも主幹が無くなっている。しかも残った幹は空洞になっている--
「今はこがにんしてぇ、残った枝とヒコバエでやっとこさ生きとるだぁが。まぁそがにん言ったって、あんたらち人間よりまんだ長生きするかも知れんけどな。」
-- 多雪地での照葉樹の冬越えは不利に思える。よくここまで生き永らえたものだと感心する。--
「ちいと上にいったら大きなトチノキがおるけぇ、ちゃんとした話はそんなとしてつからんかな。すんませんなぁ」
--近くの巨木を紹介してもらって、話はここまで。主幹損壊のダメージは大きそう。--

 この先も雪に負けずにもっと長生きしてもらいたい。Wood luck!!

 by Tocky

posted by Swing-Birds at 19:44| 鳥取 | Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする
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