2022年05月02日

スクープ!!

ニホンノウサギ出産.jpg5月2日、県内某山中で出産直後のニホンノウザギに遭遇。
羊膜を食べているところを写真に収めることが出来ました。
膜の端っこには生まれたての子ウサギが口が見えます。

植生調査中、突然のミゾレ混じりの雷雨に見舞われて気持ちが萎えかけていたタイミングでの邂逅でした。
高倍率ズームのコンデジはこんな時に活躍してくれます。

by Tocky
posted by Swing-Birds at 20:52| 鳥取 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2020年10月18日

珍奇なもの

Effect_20201018_060852.jpg大山南側の標高1000m付近の谷にてなんとも珍奇なものを見つけました。

大きさ10cm程度の白い植物体です。
色はキノコや腐生植物を思わせる雰囲気ですが、フォルムは針葉樹の幼樹のよう。
針葉樹の苗に何らかの菌が感染してこうなったのかもしれません。

森の中にはまだまだ知らないなものがたくさんあるものですね。

by Tocky
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2019年12月04日

Oh!ファンタスティック!?

KIMG0206.JPG某山中にて。

山にゴミを捨てる(埋める)ことに人々があまり抵抗を感じていなかった時代の遺物です。

一昔前の造林地を歩くと同時代のスプライトやコーラの瓶(ニカウさんはこれがもとで旅に出た(笑))、酒の一升瓶(稀に赤玉パンチ)、プルタブのはずれるタイプのスチール缶(つぶつぶオレンジ、コーヒーロング缶)、注ぎ口に龍(麒麟?)や笛の付いたデカいビール缶(CMどおり、一般大衆が喜んだか否かは不明(笑))に遭遇することが多々あります。
マナー向上で最近は山にゴミを捨てて帰る人は稀になってきましたが、迷子のペットボトルを見ないわけではありません。
山に捨てられたゴミから造林年代や飲料容器の変遷、マナー意識の変化をうかがい知ることが出来るというのも面白いですね。


ペットボトルに重量、強度、製造コストで水をあけられたリターナブルガラス瓶。マイクロプラスチックが環境問題として取り扱われるように昨今、再び主流になる日が訪れる?!?


by Tocky
posted by Swing-Birds at 19:49| 鳥取 ☔| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2018年08月23日

キャンプ場に浮かび上がった謎?の線

Mystery Line.JPGもぐら街道延伸中。

(写真で分かるかな?)
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2017年12月21日

隠れた巨木探訪 その終

大黒天.jpgエージェント.jpg 前回までトータル7本のマイナーな巨木を紹介してきました。今シーズンは以上です。
 現在、県内ではシカ食害やナラ枯れの被害が広がり、巨木の生育環境も厳しくなってきています。その影響で紹介したかったのに紹介出来なかった巨木もいくつかあります。シカに樹皮を環状に食べられて枯死してしまった天然スギ。カシナガ被害で突然死してしまったミズナラ(写真参照)等です。
 
 “中程度の撹乱は多様性を生む”と言われます。シカやカシナガの被害が中程度の撹乱にあたるか否かはよく分かりませんが、インパクトになっているのは確実です。今後どのようになっていくのか興味深いところです。

 今回のシリーズで紹介した木は今年の10月末~11月初めに撮影したもので、大半は落葉後の姿です。葉のある季節にはまた違った姿を見ることが出来ます。一部は現地に容易にたどり着けるものもあるので興味ある向きは探してしてみてください。ただし、くれぐれも遭難しないように(笑)。
 また、これからの積雪期は森の中が見通しがきくうえに歩き易くなるため巨木探しに適したシーズンです。新たな巨木に出会える可能性も高くなります。興味ある向きは探してみてください。ただし、くれぐれも遭難しないように(笑)。

 ところで、巨木って、どれぐらいの大きさのものをいうのかご存知でしょうか?
 環境省の基準では地上1.3mの高さの幹周りが3m以上のものとなっています。概ね自分の胸あたりの位置の直径が1.3mを越えていたら巨木です。
 因みに胸の周りが1.3mあったら巨乳です(笑)。根っこが大きければ巨・・やめときましょう。
 冗談はさておき、より詳しい基準はネットで巨木の定義について調べればあると思います。斜面の場合や株立ち状の場合で測り方が変わってきます。それに即してうちのエージェント(写真参照)は計測してきました。

 
 それでは、また、シーズン2で!(あるのか??) wood luck!
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2017年12月15日

隠れた巨木探訪 その7

ビッグX.jpg二個一.jpg異星人の宇宙船.jpg 知ってる人は知っている。知らない人は見たくなる。そんな巨木を紹介するシリーズの第7弾。

今回は特異な形をしたケヤキ、名付けて“ビッグX”を紹介します。場所は船上山の西坂登山道の脇、標高500m付近。名前の由来はその姿を見れば一目瞭然です。

エージェント“左近”と“右近”が話を聞きました。


--Howdy strange guy--
「あんたやちは双子かえ?うちらちはどがにん見えるえ?」
--我々はクローン。一方、この木は・・・根元は2ヶ所から出て途中で合体、また2つに別れるという形をしている。--
「もともと、うちら兄弟は並んでここにおったわいな。だけど、ここは上から石がよーけ落ちてくる場所だらぁが、石をくらうたんびに幹にキズがいって、えらいこったったわいな。よーに両方ともが弱ってしまってなぁ。」
--幹の下側には損傷の痕が目立つ。 石が嵌まり込んでいる箇所もある。--
「だけど、あんたやち人間と違って、わしらの体は全能性細胞で出来とるけぇなぁ、好いたやーになっだが。だけぇ兄弟で合体して石やちと戦うやーにしたんだが。」
--ドラゴンボールの“フュージョン”みたいなものか・・さながら樹木界の“ゴテンクス”。--
「だけど、お互い個性っちゅうもんがあっだらぁが、ちいとしてからまた離れることにしたわいな。 まぁ、さーにん言ったけって、兄弟になんぞごとがあらぁむんなら助けっだけどな。」
--我々には互助は可能だが、一心同体とまではいかない。まして、フュージョンなんて芸当は不可能。彼らの方が生きる力は強そうだ。この木の特異な形はこの場所で戦ってきた兄弟の“生きる姿”そのものであろう。--


生まれた土地の条件が生存に困難な場合、我々動物は他の土地に移動することが出来ます。一方、樹木は移動することは出来ません。何がなんでも芽生えた土地で生き抜くしかありません。
 我々動物の目で見ると、一見、可哀想なようにも思えます。しかし、樹木には植物細胞の全能性と光合成によるエネルギー生産能力が備わっています。
 逆に、彼らの側から見れば、我々動物は「絶えず動き回って、大量にエネルギーを消費し、かつ摂取し続けなければ生きられない可哀想な生き物」なのかもしれませんね。 Wood luck!

 by Tocky
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2017年12月07日

隠れた巨木探訪 その6

両翼20m.jpgmichaelin.jpgホオノキ.jpg 知名度の低い巨木を独断と偏見でセレクトして紹介するシリーズの第6弾。

今回は沖ノ山のホオノキです。標高1200m付近の古い森に根を張る、幹周り3.2mの巨木です。
ホオノキは県内の山地にはよくある陽樹ですが、巨木サイズのものはごく稀です。しかも、この木は枝張りが20mを越える豪壮さです。

エージェント“右近”が話を聞きました。


--Howdy superb guy--
「わしによう気が付きんさったなぁ。たまに近くに来るもんはおるけど、べつに気にすりゃーせん。」
-- 周辺には幹周3~4mのブナがひしめいている。多くの人はこのホオノキの幹を遠目に見ても、周りと同様、普通にブナがあると思って素通りすることが多いだろう。--
「わしは長いこと、よそもんを追い出して生きてきたけぇなぁ。今、ライバルの木ちゃあなのはおらせんが。」
--ホオノキにはアレロパシーがあるため、他の植物を抑制して場所を独占する性質がある。--
「だけど、最近はわしよりもよだきいのがおってなぁ、草も木もみーんな食ってしまうのがおるんだけ。」
--例の如く、ここもシカの食害がひどくて林床の植物は極めて乏しい。--
「大きな木はよーけおるけど、まーじきみんな寿命がくるけぇな。その後はどがにんなるだらーな。」
--このままだと裸地化の可能性もある。仮にシカが居なくなったとしても、食害があまりにも長く続くと、シードバンクが失われて、植生回復は難しくなる。--


 ここのように大きな老木だけが散在する森では“豊かさ”や“心地良さ”を感じることが出来きません。 
 植物の世界も人の世界も多様であることが肝要なのでしょうね。Wood luck!!

by Tocky
posted by Swing-Birds at 12:51| 鳥取 ☀| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

隠れた巨木探訪 その5

ガネーシャの脚.jpg大聖天.jpgどこでも黒電話 通話中.jpg 世にほとんど知られていない巨木を紹介するシリーズ第5弾。

 今回は勝田ヶ山のブナです。
 船上山から勝田ヶ山に至る森には「ブナ平」「千本ブナ」と呼ばれるブナの大木、巨木がひしめくエリアがあります。(ありました。) その片隅、標高860mの斜面に樹高25m、幹周り4.0m の強勢、かつ気高く美しいブナがあります。

エージェント“右近”が話を聞きました。


--Howdy noble lady--
「人間が来るのは久しぶりね。登山者がこっちに来ることは滅多にないもの。もっとも、これだけササが繁ったら来られないわね。」
-- 確かに気軽には歩けない。この近辺はササが深い。平坦な尾根はコンパスが無ければ迷いそう。--
「この辺も随分と様子が変わったわ。300歳を過ぎたブナが次々と天寿を全うしていったの・・。“軍馬”親分さんも土に還ってしわまれたわ。 」
--この森のシンボルであった幹周り5mのブナ“軍馬” (幹が黒っぽく、猛々しい雰囲気がラオウの黒王号を連想させた。) は15年あまり前に枯れてしまった。次々と寿命の尽きた巨木が倒れ、そこにはササが侵入した。--
「天寿を全う出来るものはまだ幸せかも。この頃、大きなミズナラが急な病で亡くなるの。となりのナイスガイも昨夏、幹から粉を吹いて急逝したわ。春は凄く元気だったのに・・。」
--近くには幹周4.2mのミズナラがカシナガ被害で立ち枯れている。--
「そういえば、あなたの主が10年ほど前、私に絡みついていたイワガラミを取り除いてくれたの。おかげで私はこのとおり元気よ。たまには会いに来てって伝えておいてね。」
--我が主もたまには気の利いたことをするらしい。--


 このブナは一番のお気に入りで、自分が知っているブナの中で最も輝きを放っています。ずっと輝きを保っていて欲しいです。Wood luck!!

by Tocky
posted by Swing-Birds at 09:54| 鳥取 ☔| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

隠れた巨木 その4

不毛の林床.jpgびっ栗!.jpg芦津のシバグリ.jpg 無名の巨木を紹介するシリーズの第4弾。

 今回は智頭町、芦津、標高800m付近の尾根に屹立する樹高25m、幹周4.0mの堂々たるクリです。
クリは大昔から人間との関わりが深い“超有用木”です。巨木となると数は少なく、名のある巨木は形がいびつなものが多いのですが、このクリは見事な容姿を保っています。

“エージェント左近”が話を聞きました。


--Howdy majestic guy--
「わったいな、久しぶりに人間が来とんさるが。いっつもシカばっかりだに。」
--智頭はシカの生息数が非常に多く、植物への食害が深刻になっている。--
「周り見てみんさい。ひとっつも草が生えとらんだらぁ。みーんなシカが食って、あらぁせんがな。」
--林床に植物は極めて少ない。 (写真参照)  一部の有毒種にまで食害がみられ、稀少植物が食害で絶滅したエリアもある。--
「わしらが落とした実も芽も全部なーなった。皮を食われて枯れた奴もよぉ-けおる。」
--食害は草本のみならず樹木の葉や樹皮、萌芽、落果にも及ぶ。--
「年寄りばっかりになって、若いもんがおりゃーせんわいや。」
--苗や若木が壊滅的な被害を受けて、天然更新、世代交代が難しくなっている。今やシカは森の天敵となっているようだ。--


 このクリは樹勢も強く、シカの直接的な被害はみられないようですが、周辺環境の劣化はボディブローのように効いてくるのでは・・・。 Wood luck!
posted by Swing-Birds at 12:20| 鳥取 ☔| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2017年11月17日

隠れた巨木探訪 その3

文殊谷のミズナラ.jpgラリアット.jpg黄金の右腕.jpg マイナーな巨木を勝手にセレクトして紹介するシリーズ第3弾。

今回は大山の南側、文殊谷のミズナラです。
標高960m付近の谷の斜面に立つ幹周り5.4mの谷の主です。

エージェント“右近”が話をききました。


--Howdy mighty guy--
「こげぇながいな腕、見たことあ-かや? ごっついだらぁが。呵呵!」
-- 主幹に負けないくらいの大きな枝が誇らしげに伸びている。--
「わしの周りのもん見てみい、似たや-な年のもんはおら-せまぁが。100年ほど前にみーんな伐られて、わしだけが残されただがな。 人間はわしのこの腕がきょうてかったけぇ、よう伐らなんだだらぁで。呵呵!」
--かつて皆伐された二次林のようである。植えられたカラマツと比較的若いサワグルミやブナが点在する。古木はこの木ぐらいである。~~確かにこの枝のラリアットは凄まじいだろう(笑)--
「でもなぁ、なんだ知らんけど、隣の谷や下の道のへりの仲間が急に枯れだいたぞいや。がいなやつばっかりがなぁ。」
--近年、大山ではナラ枯れが急速に広がり、ミズナラの枯死が指数関数的に増えている。この木にとっても対岸の火事ではない。--
「 まぁ、さーにん言ったけって、わしにはこの腕があーけ、せわぁありゃあせんわいや!呵呵!」
--まだまだ元気な木ではあるが、そんなミズナラが短期間であっさりと枯れてしまうのがナラ枯れの怖いところ。--

 ミズナラの巨木が次々と枯死していくなか、この木にはどうにかカシナガの脅威を免れてほしいものです。 Wood luck!

by Tocky
posted by Swing-Birds at 12:25| 鳥取 ☀| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2017年11月11日

隠れた巨木探訪 その2

どこでも黒電話~通話中.jpg巨人の掌.jpg五又のトチノキ.jpg マイナーな巨木を紹介するシリーズの第2弾。

今回は前回のウラジロガシの近く、 船上山の標高480m付近にある幹周り5.0mの トチノキです。
これぐらいのサイズのトチノキは特段に大きいわけではありませんが、この木は地上2mで5つに分岐直立しているため、遠目には5本の木が並んでいるよう見えます。元の太い部分はササに埋もれているのでごく近くまで行かないと1本の木だとは分からない、まさに“隠れた巨木”です。

“エージェント左近”が“どこでも黒電話”で話を聞きました。


--Howdy tricky guy!--
「わしが生まれたんは、まんだここが“県”でなしに“国”だった頃だわいな。この辺はわしが生まれる前から人間がよーけ行き来しよったらしい。“ミカド”ちゅうのも来たことがあるらしいで。なんせ、前は“ふなのえ”さんによーけ人が参りよったけぇな。」
--往時、船上山は山岳仏教が栄え、伯耆三山と呼ばれていた。中世には後醍醐帝の捲土重来の地としても知られる。--
「下には鉄山師や木地師が住んどって、ちいとずつ木ぃ切っていきよったわいな。そがな時分はわりとのんびりしとったけどなぁ。」
ーー今も近くの集落は木地師の姓“小椋”が多い。というか、ほとんど。--
「80年ほど前にわしのすぐねきに森林鉄道が出来て、がぁいに様子が変わってなぁ。地元の衆(木)がみーんな伐られて、炭に焼かれて、よそへ持っていかれたがな。そんで、こんだぁ、よそから持って来られたスギとヒノキが植えられて、今みたいな様子になっただがな。」
--森林鉄道は総延長8km。昭和30年頃まで運用。現在は跡だけが残る。--
「わしらはまんがよーに残されて生きのびとるだがな」


 現在、このエリアは特別地域として保護されているため、今後大きく改変されることはないと思われる。昔みたいにのんびりと生き永らえてもらいたい。Wood luck!

by Tocky
posted by Swing-Birds at 14:49| 鳥取 ☁| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2017年11月06日

隠れた巨木探訪 その1

船上山のアカガシ.jpgどこでも黒電話.jpg左近と右近.jpg 今回からシリーズで 、マイナーな巨木、人知れず 奥山に生きる巨木を独断&偏見のTockyセレクトで「隠れた巨木」として紹介していきます。 (天然記念物や神社の御神木、地域のシンボリックツリー等、メジャーなものは除外します。)

現地を訪ねて紹介してくれるのは我が組織のクローンエージェント“左近”と“右近”です。(写真参照)
 彼らは秘密兵器“どこでも黒電話”を使って木と会話が出来ます。(写真参照)


今回紹介する巨木は琴浦町、船上山で隠遁生活するウラジロガシです。(写真参照)

 標高450m付近の落葉広葉樹と常緑樹が混生する北側斜面の森に立つ幹周り3m余の好好爺です。
 ウラジロガシは県内では低山が分布の中心で、古くから民間薬として「体の石を追い出す」ものとして使われていました。

“どこでも黒電話”でエージェント左近がこの木に話を聞きました。

--Howdy old guy!--
「すんませんがなぁ、わしぃ、ように弱っとるけぇなぁ、話はちいとだけにしてもらえんかな。10年ほど前に大雪で幹が折れなぁ、今はこのざまだぁが。情けないぞいな。」
- - 確かに地上3mほどのところで無惨にも主幹が無くなっている。しかも残った幹は空洞になっている--
「今はこがにんしてぇ、残った枝とヒコバエでやっとこさ生きとるだぁが。まぁそがにん言ったって、あんたらち人間よりまんだ長生きするかも知れんけどな。」
-- 多雪地での照葉樹の冬越えは不利に思える。よくここまで生き永らえたものだと感心する。--
「ちいと上にいったら大きなトチノキがおるけぇ、ちゃんとした話はそんなとしてつからんかな。すんませんなぁ」
--近くの巨木を紹介してもらって、話はここまで。主幹損壊のダメージは大きそう。--

 この先も雪に負けずにもっと長生きしてもらいたい。Wood luck!!

 by Tocky

posted by Swing-Birds at 19:44| 鳥取 | Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

黄葉の滝探訪 その3

桧滝.JPG銘石の偽渓流.JPG  鳥取市佐治の滝といえば「山王滝」。・・・ですが、今回はそのやや上流の支流にある「桧滝」に行ってきました。

「桧滝」は標高520m付近にある落差15mくらいの小さな滝です。 名前からすると天然のヒノキが岩場にたくさん生えていそうな雰囲気ですが、実際は?!?な感じです。まあ無くはないですけど。
 台風の影響で水量が多いことを予想していたんですが、豈図らんや、水が少ない! !うっそっ!こんなはずないでしょっ!!! 
 狐につままれたような思いで上に登ってみると謎が解けました。

 滝の上部には林道が走っています。通常、水はその道の下を潜るかたちで流れています。でも、今回は台風の大雨の影響でそこが土砂や流木で埋もれていました。従って、水の大半がそこで直角に曲がって路面を洗掘しながら流れている状態。林道は道ではなく渓流と化してました(笑)。そりゃ滝の水が無いわけだ。
 この新たな渓流(道)、実はかなりの高級品です。佐治は日本三大銘石のひとつ“佐治川石”の産地。この渓流の河床(路面)はまさにその岩盤の露頭です。しかもそこに秋の落葉が降っている状態。まるで贅沢な庭園に来たような気分になりました。(因みに佐治川石は天然記念物です。採ったら“お縄”になります。)

 ところで、水が無い滝は滝なのか??
 日本での滝、瀑布の定義は「落差5m以上で常時水が流れているもの」みたいになっています。つまり“流水在らざれば滝に非ず”ということになります。“常時流れている”となると凍った滝(氷瀑)は如何に?渇水期の滝は如何に?となってきます。滝を意味する「瀑」には“にわか雨”という意味もあります。となると“常時”ではないはずです。
 
 自然(ピュシス)を言葉(ロゴス)で捉えようとすると大きな齟齬が生じるんでしょうね。そもそも“自然”を“自然”という言葉で表すこと自体が“自然でない”のかもしれません。
 by Tocky 2017.11.1
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2017年10月31日

黄葉の滝探訪 その2

佐治の雨滝 横顔.JPG裏見.JPG佐治の雨滝 .JPG 2週連続の台風→河川増水→滝がパワーアップ+秋の黄葉×快晴=行くしかない!行かねばならないっ!!

と、いうことで、行ってきました。今回は雨滝。・・・と言っても鳥取市国府の名瀑ではありません。雨滝界(そんなのあんの?)のダークホース「佐治の 雨滝」です。

鳥取市佐治の尾際沢の上流、高鉢山近くにある落差50m程度のいわゆる「うらみのたき」です。かなで書くとルサンチマンみたいなホラーみたいな感じですけど漢字で書くと「裏見の滝」。滝の裏側に回り込んで見ることが出来る滝です。(裏側から見た写真も付けときます。)

 ここでひとつ、滝を眺める時の楽しい遊び方を紹介します。
 まず滝の上を見ます。そして、そこから落ちる水の塊を目で捉えて下まで追いかけます。下に落ちたら、すぐに目線を上にあげて再び水の塊を追いかけます。これを数回繰り返した後、今度は周りの岩壁を見ます。すると・・・なんと岩壁が上に伸びるように動き始めます!まるで上から襲ってくるかのように。ある意味ホラーです(笑)。特に裏見の滝の場合はオーバーハングしているので“襲われそう感”が一層強いです。

 目(脳)の錯覚ってやつでしょうけど、実際には岩壁だって動いているはずです。確実にエントロピーは増大しているんですから。ただ動きの時間スケールが大きいから動いていないように見えているだけです。錯覚だと考えないで、目の感度がパワーアップして“極めて静的な動”を感知できるようになったと考えたらちょっと愉快な気持ちになれます(笑)。人間の感覚、感情って“極めて動的な動”ですね。

~追~ 道中にお供え物がありました。いつになく人の出入りの気配が強いと思ったら、先月の件はここだったようですね。

by Tocky 2017.10.31
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2017年10月28日

黄葉の滝探訪

佐治 木合谷の不動滝.JPG佐治 木合谷の天滝.JPG 久々に予定のない晴天の秋日。鳥取市佐治の木合谷にある「不動滝」と「天滝」に行ってきました。
「不動滝」は国土地理院の地形図に記載のある滝で、滝好きの人や沢ヤさんがネットに探訪記をあげている滝ですが、その北側の股にある「天滝」は地形図に記載されていない知る人ぞ知るマニアックな滝です。
 先の台風の大雨により渓谷が洗濯されていて水も岩もとてもキレイ。快晴、黄葉、清流を満喫することが出来ました。
「天滝」は日射しを浴びながら空に向かってつづら折りの道が延びるような姿になっていて“天に昇る階段”のイメージ。これがネーミングの由来かもしれません。(復路、天滝下方にある10m弱の小滝を下降中、ホールドの岩が抜けてヒヤリ!!危うく落下昇天しそうになりました。(笑))

「不動滝」 標高620m付近 落差30m程度の直瀑。
「天滝」 標高760m付近 落差40~50m程度のナメ滝。

by Tocky 2017.10.27
posted by Swing-Birds at 17:30| 鳥取 ☔| Comment(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2016年10月09日

秋の山に遠足に行って現地調達する定番のおやつ

DSC00010.jpg私にとってはこれかな。

みなさんはどうですか?
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2016年08月11日

ド根性?!アカメガシワ(@_@)

akamegasiwa.JPGfrass.JPGとっとり出合いの森の散策道で、葉っぱのついた木柵を発見!
割れ目に、落ちた種子が生長できるだけの養分が溜まっていたんでしょうね。

木柵の根元に目をやると、新しいフラス(粉くず)が出ていました。
時間が無かったので確認しませんでしたが、シロアリかな?
そろそろ木柵も交換すべき時期に来ていますが、そうなるとこのアカメガシワの運命は…。
posted by Swing-Birds at 11:53| 鳥取 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2016年03月18日

ドングリフィギュア「しぜんがっこ」

しぜんがっこ.jpgてんぞ.jpgいっすんぼーし.jpg4月から本格スタートをする「自然がっこう 旅をする木」さんのオープン記念として製作しました。
posted by Swing-Birds at 13:47| 鳥取 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2016年02月16日

「八俣遠呂智」

オロチ.jpgCA3B0146.jpgドングリフィギュア
「ヤマタノオロチ」

冷凍庫に眠っていた材料をかき集めました。
アラカシ堅果55個、カシワ殻斗20個、クヌギ殻斗3個を投入した重量級作品です。
同じものをまた作ってくれと頼まれても、もう作りたくない代物です(笑)
   by Tocky
posted by Swing-Birds at 18:42| 鳥取 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

ドングラゴン2

陰陽龍.jpg黒龍.jpg白龍.jpgドングラゴンの2作目「陰陽龍」です。

顔の材料になりうる形をした殻斗が在庫切れしました。今シーズンの龍はこれで終了です。(早っ!)
posted by Swing-Birds at 18:22| 鳥取 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | 更新情報をチェックする